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人は会って話してみなければ分からない。

会って話してみれば、写真だけでは分からない事が見える。

一緒に食事をすれば、尚多くのことが見えて来るのであった。

しかし、

美人で感じが良くても、結婚してからもバリバリ仕事をしそうな人は

敬遠した。

物静かで家庭に納まりそうな、家事が好きな女性を

どうしたら探し当てられるのか。

こだわる余り、相手に家政婦が欲しいのでは?と思われてしまったら、

今度は相手が敬遠するのである。


選び放題だったが、一人を選ぶのは思ったより難しい作業であった。


川上は空想する。

帰宅したら明るく電気が点り、「お帰りなさい!」と笑顔で出迎えてくれて、

食卓には心尽くしの手料理が並び、風呂が沸いている。

こんな平凡で当り前の家庭生活が、目の前まで迫って来ている。


はやる気持ちを抑えつつ、川上はせっせとデートを繰り返した。


そんなある日、一人の清楚な女性の写真に目が止まる。

書類の内容は極めて平凡な経歴の40代。

一度離婚して今まで再婚せず

成人した一人娘がいる、再婚したら専業主婦になるべく

近々会社を退職する予定の清潔感のある女性だった。


とうとう見つかった。

川上はホッと一息つく思いだった。


つづく


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中々見つからなかった、平凡で、きれい好きな女性が

今、川上の目の前にいた。


背は低めで、痩せている。美人とは言えないが聡明な顔つきをしている。

美女を求めているのではないのだ。

聞けば、

料理を毎日することは苦にならないと言う。

結婚したら専業主婦になりたいので、会社を辞めたと低い声で話す。


何もかも満点に近いと思えた。

素晴らしい、理想の女性であった。

川上は、心の中ではほぼ、この女性と決めていたが、

そこは落ち着いて決断しようと考えていた。


あつ子は海外旅行に連れてけとも、ゴルフをしたいとも

言わなかった。

一つだけ、条件らしきものとして、

できれば、嫁いだ娘が心置きなく帰って来れる

実家のような雰囲気にして欲しいと頼まれたのだった。


川上は、

「何だそんなことが条件なのか?容易い事だ。」

と、満足気に笑って答えるのだった。


つづく

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