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長いこと
夜の銀座にいて、
色んなホステス像を目にして来た訳だが、

私なりに冷静に見ていたんだなと思う所がある
ような気もするので、

そんな
私の見方でだが、ホステスたちを何人か描いてみようと思う。

カテゴリの「結婚したい女たち」に出て来る彼女らの中にも
少なからず実在のホステスたちが登場している。

まあ、
ホステスという人種がいるわけでもなく、
OLや、看護師、教師、主婦などの区別と同じく、

そんなに人としての違いはない。

男性から見る「夢と希望の振り分け方」とでも言えば良いか。

こんな人もホステスの中にはいましたよ、程度であるが、
読み手によっては、本当の現実から発する「ユメ=カゲロウ」
があぶり出される事もあるかもしれない。

で、
あの日私は、
一年程勤めて退店するホステスA子が給料を取りに来るのを待っていた。

開店準備をしていると
現れたA子、「おはようございます。」

「あらおはようございます。…お疲れさまでした。」と用意していた給料袋を手渡した。

私の所では、辞める際は全員円満に(問題なく)辞めて行くのであるが、
その時も終始笑顔でのやり取りであった。

給料袋を受け取るとA子は言った。
「あのー、今女の子募集してますか?」

「ううん募集してないけど?。。誰か紹介してくれるの?」と聞き返すと、

ちょっと照れ臭そうに答える。

「あの、、わたし、、ですけど。。」

と微笑んだ・・・

「あーそう?、今は大丈夫よ。またその時連絡するわね。」

と真面目に答えてお引き取り願ったのであるが。

私は一瞬軽くだが、ゾッとしたのである。
考えられない展開だった。私の常識では。

悪びれず、何の前触れもなく、
最後の日に言えるか?ダメだこりゃ(笑)


でも、
エッ?何言ってんの?と聞き返す気にもなれず、

あのねー貴女が辞めないんなら、あれやこれや余計な仕事
しなくて済んだのよ、と文句を言う気にもなれなかったのは、

このA子のキャラクター故になのであった。


つづく


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ライトアップされていない近所の夜桜 肉眼では満開


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A子は、
印象に残るホステスだった。

しゃべら(れ)ない、
動か(け)ない、
飲ま(め)ない、

歌は勧められると少しミスチルを歌った事がある程度。

洋服も持っていなかった。

じゃあそんな者のどこが良くて雇ったの?
と言われそうだが、

容姿である。

美人というのではないが、
身体全体のバランスの良さがあった。

話しかけると自信なさそうに、笑みをこぼしながら答える。
その答えも期待できるものではない。

当時は
前にも書いたが、そんなに応募者がいなかったために、
性格や容姿やその他サービス業に相応しい事柄の内、
一つでも備わっていればよしとしようと思っていた。

容姿がそれほどでなく、更に性格の曲がった者などいくらでもいた。

固い心の扉を開けるような感じで、根気よく育てて行くしかなかったのだ。
「これも私の通る道」と思ってやって来た。

A子のトンチンカンな答えでも、私が笑いに変えて行けば、
お客様の印象は悪くならなかったのである。

中にはA子の様な者に厳しいお客様も居たので、
その席には次回から付けない様にすれば済んだ。

ある日、
A子が長い髪の毛を、いかにも洗って乾かしただけで
出勤して来たのだが、

見かねて、髪を二つに分けて三つ編みにして、それを頭の上に
ねじってピンで留めてやったのだが、

たったそれだけの事で、見違えるように美しく変身した。

みすぼらしく見えた私服から、
貸してやったスーツに着替えれば、このスーツはこの子の為にあったのかと
感心するほど似合ったし、

ハイヒールもしかり、
私が履くよりずっと足もハイヒールも映えた。

触れてみて知ったが、髪質も量も、どんな髪型にも結える
申し分のないものだった。

A子なら容姿を生かした職にいくらでも付けるのに、
肝心の本人にやる気や覇気が微塵もなかったのである。

その内
私はこの驚きの連続を楽しむようになっていた。

相変わらず、
黙ったままそこに居るだけだったが。

時々私は「A子ちゃん、ハイ笑って~。」と振って
皆の笑いを誘っていた。

ある日、
B子から「ママのA子に対する態度が…堪らない。とC子が言ってる。」

と聞かされ、仰天する。


つづく


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このビルの下の方が鏡になっている。


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道の反対側の桜の並木が映っていた。



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