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「私の遺言」を
また読み始めた。

この本はもう4~5回目。
前回読み終わってから5年以上経っていると思う。

題名も重いが、内容も重い。
この手の話を頭から信じない人には向かない本である。

簡単に言うと、佐藤氏の身の上に起こる超常現象の話なのである。
それだけでも充分怖いが、実はそんな生易しいものではないと
断っておいた方が良いかもしれない。

顔は一切見えない。凄い形相で迫るといった恐がらせるのが
目的の類ではないので、話はある意味淡々と進んで行く。

登場人物はほとんど実名(最初は美輪明宏氏)で出て来るため、
気が付けばドキュメンタリーのように読み進んでいる。

世の中には、たまに不思議な現象が起こることがあり、
それが連続すれば生活に支障が出て来る。

中には眉唾のものも少なくないので、騙されないように用心するに
越したことはないと思っている。

あの佐藤愛子がウソを書くだろうか。最初はそんな風に思って
この本を読み始めたのである。

佐藤氏はある日突然、訳の分からない超常現象に直面する(させられる)のである。

章ごとのあらすじと感想を、
記して行くことにする。


つづく


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はじめに

私がこれから書くことは、私のこの世への遺言である。
<という文章から始まる。>
いろいろお気に障ることもあるだろうが、遺言だと思って読んでいただきたい。
中略
私は私の作家生活の最後に私の考えを披露しようと決心した。
これから書くことは私がこれまで生きてきた七十七年のうちの、
その三分の一に当る年月の経験によって得た知識である。
後略

(二〇〇一年 春)

第一章 試練の始まり <*五章まで>

テレビで超能力や心霊をテーマに、否定派と肯定派が討論している番組を
見て、討論とはいうが、内実は弱い者虐めをして面白がるという仕組みになっている。

否定派の物理学者に向かって肯定派の一人が、「あり得ないと思われていることや
未知のものを究明しようとするのが科学者というものじゃないのか!」
と叫んだのは、その通りである。

<これはテレビタックルという番組のことを言っていると思う。
私もその場面の記憶がある。>

昭和五十年(1975年)、私は北海道の浦河という町の山の中腹に、
夏の間だけ暮す山荘を建てた。

その年の夏休みに高校生の娘が四人のクラスメートと新築の家に泊まった。
三日遅れで東京からその山荘に入った私に、娘が訴える。

夜、窓の外を人が歩く音がした。砂利の上を歩くような音だった。
またそのうち、家の裏手から水がじゃあじゃあ流れる音がした。変だと思いながら
皆寝てしまったけど、と。

そんなことを聞いても面倒くさいだけで、「ふーん、おかしいねぇ」でその夏は終わった。

それから翌夏に、手伝いとして、小説家志望の若い女性が留守番をしていた時は、
屋根の上を誰かが歩く音がするので彼女は怖くてパトカーを呼んだ。

それでも「へぇ、そうなの」と笑っていた。
自然の風や木々の音を聞き間違えたのだろうと。

が、そのうち今度は私がその足音(らしい音)を聞くこととなった。
集落の人に言うと、そりゃ熊だべさと言われる。
結局自分の精神状態を疑われて話は終ったのだった。

今から思うとそれは、私に与えられた最後の「試練」というものだったかもしれない。

それまで私は自分の力に自信を持っていた。

だがわけのわからぬこの現象の前では、その私も不安にすくむしかなかったのである。

深夜の足音に引き続き、物がなくなり始めた。
八個の段ボールが六個に、クリーニングに出すために丸めて置いた五枚のシーツが
三枚になっていた。きちんとテラスに揃えておいたスリッパの片方が遠くにあったり、
つけてあった電燈が消えていたり、様々な現象がたてつづけに起り出した。

私は算命学を研究している知人に電話で相談した。神経が病んでいるせいか偶然かと。

すると、私の期待を裏切って言った。
「どうも妖しい気が満ちているようですね」

<一章の半分のあらすじである。
佐藤氏は怪訝に思い、山から下りて買い物に行ったついでだろうか、
地元の人に聞いたり、近くの集落の人にも話したりしているが、
誰一人として真剣に取り合ってくれなかった。耳鳴りや勘違いと思われても
仕方なかったのだろう。>

つづく


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